旨いなぁ~ タンメン&餃子 中華料理 大勝軒@茨城県牛久市 [ 牛久市]
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近年、「絶メシ」という言葉がはやっている。
しかしとんちゃんは、「絶メシ」ではなく「絶滅食堂」という用語を使います。
その理由は最後に簡単に述べます。
今回のお店は絶滅食堂の1つ。
「中華料理 大勝軒」さん。
「大勝軒」は「たいしょうけん」と読みます。
つけめん(つけそば)で有名なお店とは全く無関係です。
住宅街にある小さな町中華。
店内はテーブル4卓と座敷に座卓が2卓あります。
働かれているのはご高齢のご夫妻。
ご主人が厨房担当、奥様がフロア担当という典型的な絶滅系家族経営です。
都内にいくつもある町中華の「大勝軒」の暖簾分けではない、独立系のお店だそうです。
メニューは、ラーメン、餃子、炒飯などの中華料理がメイン。
そして親子丼やカツ丼、カレーライスやオムライスなどの洋食もある「町中華」です。
弊社ブログでの紹介は4回目。
過去にいただいたメニューへのリンク⇒ラーメン、炒飯&餃子、朝鮮焼き
今回は、中華のテッパン、タンメン&餃子=タンギョウをオーダーしました。
◆タンメン&餃子
タンメン。
澄んだスープに豚肉や野菜がたっぷり入った、これぞタンメン。
キャベツ、ニンジン、モヤシの野菜の中にキクラゲが入っているところが、本格中華っぽい。
淡く半透明なスープは、鶏と豚がベースの出汁に野菜の旨みが加わって、実に旨い。
うまいなぁ~!
そう思いながら、レンゲで2杯、3杯とスープをすすってしまいます。
白っぽい中細麺がスープの旨みを絡めてくれます。
たっぷりの野菜の中にニラと豚肉。
そしてキクラゲ。
キクラゲはあるってのが、本格中華風。
焼き餃子。
しっかし焼け目のついた餃子が5個。
小皿に自家製辣油が入ってます。
そこに醤油、酢、さらに自家製辣油を足します。
プリッ!とした餃子。
適度な厚さがある皮。餃子は皮を食べるものですから。
その皮の中に詰まった具は、肉と野菜の割合もバランスがよい。
ニラたっぷりでニンニクは少ない(無い?)ので、臭いも気になりません。
餃子の皿に「大勝軒」の銘を発見。いまも残っている創業時からの食器ですね。
タンメン&餃子はこの店の良さをよく味わえる料理でした。旨かったです。
他のメニューもいろいろ味わうべきお店と思います。絶滅する前に。
ごちそうさまでした。
最後に「絶メシ」と「絶滅食堂」について。
「絶メシ」とは絶滅の危機に瀕している、旨くて安い個人経営の飲食店の絶品グルメのことだそうです。
群馬県高崎市のグルメリストが最初で、柳川市、石川県、広島県にも広がっている。
しかしこれ、博報堂ケトルがプロモートしたもので、「絶メシ」「絶メシ食堂」は、博報堂が商標登録している。商業化された、金儲けの手段としての用語です。
しかしその用語が生まれるずっと前。
なぎら健壱氏が、絶滅危惧種の食堂、略して「絶滅食堂」という語を創造しています。
絶滅食堂で逢いましょう
―なぎら健壱が行く東京の酒場・食堂・喫茶店
- 作者: なぎら健壱
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2008/10/01
- メディア: 単行本
そして絶滅食堂は、危惧されるとおりに次々と消滅しています。
「絶滅食堂」が提供する料理が「絶品グルメ」かどうかは、どうでもいいこと。
多くの客がその店の味と人が好きで長年にわたって通っている、長く愛されているということを大切にしたい。そして料理が安いゆえに儲からず、後継者がいなくて消滅している。
そんな理由から、商業目的の「絶メシ」ではなく、「絶滅食堂」という用語を使います。
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