お店にいらしゃるのはご高齢のママさんだけ。
囲碁会があるとき以外は自宅にいることもあります。
そんなときは向かい建つ自宅(野島宅)に呼びに来てほしい、とのことです。
店内は、太い梁が露出する古民家。
左手にカウンター席。
右手にテーブル席。
奥には碁盤が並ぶ囲碁エリアがあります。
お店をオープンしたのは平成8年(1996年)。
囲碁歴50年のご主人が碁会所と喫茶店との囲碁喫茶を開店し、奥様が喫茶担当をされました。
ここで30年近く継続する喫茶店です。
なのにネット情報が皆無というのは、まさに隠れ家ですね。
実は、とんちゃんは以前に来たことがあるんです。
ご主人がご健在で、囲碁をされる方々が大勢いて、紫煙もすごかった。
そんな経験があります。
店名の「爛柯」の意味について書いた小さなカード。
結論だけ言うと、囲碁にふけって時の経つのを忘れること、そこから「囲碁」のことを「爛柯」といいます。
手書きメニューには、コーヒーなどのドリンク。
ケーキもあります。
食事は、ビーフカレーとエビピラフはあるけど、ナポリタンは面倒だからやってない、だって。
基本は囲碁をしに来る人向けで、簡単に作れるカレーとピラフに絞ったようです。
シフォンケーキや味噌まんじゅうは予約注文。
シフォンケーキの写真があります。
味噌まんじゅうは、先日、「とみさんち」でいただきました。
⇒過去記事:コーヒーは饅頭に合う
ところで手書きメニューの文字がとても綺麗なことに気づかれたでしょうか。
ママさんは、書道の先生なんです。
長らく書道教室を開催され、閉店した西武筑波で「のし紙」に専業で文字を書くアルバイトもされていました。
ということで、カレーとコーヒーをオーダーしました。
◆ビーフカレー
作り置きしてあるカレーを電子レンジで温めて提供してくれます。
しっかり煮込まれているカレー。
辛さやスパイシーさがないけど、ルーが美味しい。
カレー風味のビーフシチューをライスにかけた、みたいな感じのビーフカレーです。
そしてライスの量が意外に多くて、さらにカレーの量も多い。
確認してませんが、大盛り無料と思います。
◆コーヒー
オーダーを受けてから豆を挽き、ハンドドリップで淹れた、本格的なコーヒーです。
そして深煎りだけどソフトな味。
酸味、苦味、甘味、コクのバランスがいいとても美味しいコーヒーです。
ちょっとビックリしました。
カウンターの奥に「トアルコトラジャ」の缶がある。
キーコーヒーのスペシャリティコーヒー。
かつて「幻のコーヒー」と言われた、インドネシアのスラウェシ島(セレベス島)トラジャ地方で栽培されるコーヒー。
とんちゃん宅で使っているカルディのコーヒー豆は200g1000円しないけど、トアルコトラジャは2000円近くするもんね。
それは美味しいわけだ。
ママさんといろいろお話し。
先日、「とみさんち」で味噌まんじゅうをいただいたら、美味しかった、とお話し。
そしたら、1つ余っているからどうぞ、とサービスで出してくれました。
◆みそまんじゅう
これは持ち帰って、カミサンにあげました。
どんな中身かは、過去記事をご覧ください。
⇒過去記事:コーヒーは饅頭に合う
お店の奥にある「ぎゃらりぃ」。
いまは物置になっているけど、と言いながら中を見せてくれました。
水墨画が並んでいます。よく分らないけど、美しい。
ママさんは、水墨画も描いていて、個展を開くほどだったそうです。
いまあるのは売れ残ったものだけ、なんて言ってます。
店内には、写真家が撮った1960年頃の三日月橋周辺の写真が飾ってあります。
三日月公民館から撮った写真。「三日月橋」が出来る前の様子。
四角い島のように見えるのが「浮田」(うきた)と呼ばれる掘り上げ田。
稲荷川の中に泥を盛って作った田で、その間を小舟で渡りながら稲作業をしていたんです。
美味しいコーヒーがいただける隠れ家喫茶店。
碁会が開かれる水・土日はお客さんが多いらしい。
喫煙率が高いみたいなので、嫌煙家はその日は敬遠した方がいいですね。
ごちそうさまでした。
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